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第1回  ツシマヤマネコの保護 平成8年5月25日

 ここに一枚の写真があります。暗い森の奥から、姿を現わした一匹のツシマヤマネコ。椿のじゅうたんの上を、音もなくしなやかに歩く様は、神秘的なまでの美しさです。かつては、どこででもこのような光景を目にすることができたのでしょう。
しかし、そのツシマヤマネコも現在では全島で推定百匹程度、確認された数に至っては、十匹ほどしか生息していません。
確実に滅びの道を歩み始めたこの生き物を救おうと、有志の団体や個人が、それぞれにツシマヤマネコの保護を訴え、あるいは餌付けなどの地道な活動を行っています。又、ヤマネコセンターの設置や、保護区域を設けるといった国や県の保護活動も表面化しています。しかし、最終的な責任は地元が負わなければならないのです。いくら予算を国からもらっても、実際に毎日山に餌をやりに行くのは、ヤマネコを守りたい、と思っている地元の人なのです。ヤマネコと直接関わりを持つ人々の協力なくしては、残念ながら成功する確率は低いと言わざるをえません。さらに、極論すれば「ヤマネコが大事か、人間が大事か」の問題が根底にあり、理想的な共存共栄の関係をいかにして築くかということはまだ解決していないのです。簡単に結論の出る問題ではないだけに、今でも色々な方面で論議が続いています。
栄えるには栄えるなりの理由、滅ぶには滅ぶべき理由がある、と言われます。しかし、どんな理由があろうと、ヤマネコが絶滅することを誰も望んでいないのです。その思いがあれば、私たち対馬の人間一人一人が、自分達の力でヤマネコを守ろう、一緒に生きていこう、と思えるようになれるでしょう。その時こそ、ヤマネコに生き延びる道が見えてくるのかもしれません。トキの例をあげるまでもなく、最後の一匹になってからでは遅いのです。
(智)

平成8年6月1日発行 やまねこプレス1号 やまねこ学校より抜粋

 

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